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上海美华妇儿医院(アメリカンサイノ)出産レポート(2)【無痛分娩】

プロフィール

2023 年出産、第 1 子、自然分娩(無痛)

選んだ理由

  • 同時期に妊娠した友人がサイノにした、と聞いたのがきっかけ。
  • 家から近い(車で 10 分、歩いて 25 分)。
  • すくすくスタッフの平本さんが勤務されており、最初に案内していただいた時、とても情熱的に語ってくださったので、安心感があった。
  • 中国語、英語に自信がないので、分娩時に日本語が通じる看護師さんがいる、というのが心強かった。

健診

  • 日本人担当の医師に毎回担当していただいた。
  • その際は、必ず日本語ができる看護師さんがついてくださったので、安心だった。
  • 日本の母子手帳にも医師が記入してくれた。(中国語、ほとんど数字のみ)
  • 4D エコーの時は、「必ず旦那さんも来てね!」と看護師さんに念を押され、夫に有給をとってもらい一緒に行ってもらった。結果、夫は実感をもったそうで、行ってよかった。データを USB(写真)でもらえたので、日本にいる家族にも見せることができた。
  • 8 回目の健診で入院の説明を受けた(個人)。pH 試験紙を複数枚もらい、緑になったら破水だ、と説明される。
  • エコー中、写真や動画を撮ることは可能。

親子教室

  • サイノ主催(他の病院で出産予定の方も参加可能、無料)のものに、1 度参加した。(当時、初回、と言っていた。不定期、私の妊娠中はこの 1 回だけだったと思う)内容は「無痛分娩の流れ(寸劇)、おむつの替え方、生後発疹ができた場合の薬について」だった。
  • 親子教室ではないが、定期的に「プレママお茶会」が開かれている。私は 2 回参加した。サイノで出産された方の経験を聞いたり、妊娠中の方とお話し、有意義な情報交換ができたので、ありがたかった。

分娩

予定日の約 1 か月前に破水して、そのまま出産となった。
以下、出産の流れ。


0:30 頃 破水&おしるし
陣痛バックもまだ用意してなかったので、慌てて準備。
サイノの日本部に電話。なかなか出なくて、焦った。
※出ようとしてくれてたが、私の電話がうまく作動してなかった?模様。


1:00 頃 病院着。すぐに分娩する部屋(個室)に通される。羊水かどうか確認。
医者も対応。子宮口 1 センチ。


1:30 頃 日本語できる看護師さんが到着。(おそらく帰宅されていたが、私のために来てくださった)

赤ちゃんの服を買ってなかったので、病室でネットで買う。


2:00 頃 医者から説明。早産になるので、リスクが少しあること&36 週にやる予定だった検査をする。(自費)


2:15 頃 無痛の麻酔するか、聞かれたが、生理痛程度だったのでまだいらないと伝える。


3:30 (早産対策のため)ペニシリンの検査。


4:00 ペニシリンの点滴 1 時間。


5:00 頃 点滴終了。尿検査提出。子宮口はまだ 1 センチ。


8:30 子宮口 2 センチ。かなり痛くなったので、無痛のための麻酔をする。

※麻酔による体の震えと、眠気があった。


10:30 頃まで うとうとする。お尻全体に違和感を感じ、ナースコールをする。子宮口全開と言われる。看護師さん、助産師さん、医者がバタバタし始める。
いきむ時間を「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」と日本語でカウントされた。
麻酔のため、いきめているのかは正直わからなかった。
分娩中、赤ちゃんの臍の緒が首に巻き付いて心拍が下がる。→吸引を使って出産。
※この間、麻酔のせいなのか、私は結構ぼーっとしていた。会話はできたが、思考はフワフワしていた。


11:30 頃 誕生。
赤ちゃんは早産にしては大きくて、声も元気だった。
声が聞こえて、生まれたことがわかったくらい、赤ちゃんが出た感覚はあまりなかった。
夫にへその緒を切ってもらった。
へその緒が欲しい人は、赤ちゃんとお母さんの間の部分を 5cmくらい切ってくれる。(後で「一般的に日本人が欲しいのは、ここではないのでは・・・?」と気づく。)

入院(出産後)

持ち物

特にいらない、と言われていた通り、帰りの赤ちゃんと母親の服くらいしか必ず必要なものはなかった。
以下、持って行ったもの
・帰りの服(母、赤ちゃん)
・カーティガン(冷房対策)
・ペットボトルにつけるストロー
・ペットボトル飲み物
・タオル(入院前、病院に行く時にタクシーで敷いた)
・携帯電話の充電器
・母子手帳

入院部屋の環境

個室。ランクが 3 つあり、一番下のものだったが十分だった。
ソファが簡易ベットになり、1 人付き添える。
トイレ、シャワー完備。(母は入院中シャワーを基本的に浴びないので、付き添い人用か?)
部屋によって、多少広さが違うが、狭い方でも十分な広さだと思った。

上のランクの部屋は見学時に見せてもらったが、来客用に二部屋になっていた。

入院中の過ごし方

1 日目

出産後、13:00 頃 部屋を移動。
※これ以降は日本語対応できる看護師さんは基本来なかった。どうしてもわからなかったら、翻訳アプリでお互い対応。
16:00 頃まで赤ちゃんは保育器に入れて、経過観察。(2500g 以下だったため)
問題なかったので、保育器から出て検査。
私は 4 時の赤ちゃんの検査(体重、血糖値など)に別室に歩いてついていけた。
授乳指導(添い乳)
※これ以降は自分で自由にやって、と言われて焦る。
17:00 頃 夕食
※夫も追加で病院の夕食をいただく。(別料金)
※特に希望を聞かれなかったら、中華だった。翌日から洋食にしてほしい、とお願いした。
夜は 3~4 時間ごとにミルク。
夜中は看護師さんが来てミルクをあげてくれた。母乳がまだ出ないので、授乳はしてない。
お尻が全体的に痛いので、痛み止めをもらう。
夫も病院に泊まる。

2 日目

7:00 頃 朝食 ※夫はワイマイ
午前中
血液検査、糖検査、体重測定、沐浴、BCG、記念写真撮影(病院のサービス)。
私も看護師と医師の検診を受ける。
11:00 すぎ お祝い御膳(2 人前)が来て食べる。
その後、少し 3 人で昼寝。
14:00 頃 母乳マッサージの方が来る。
夫が日本部事務員さんと出生証明の事務手続きに行く。

14:30 頃 月嫂(個人で依頼した方)が来る。この日は病院に泊まってもらう。
16:30 頃小児科医が来て健診。子どもの聴力検査。黄疸少しあるが問題ないと言われる。
17:00 夕食、就寝。
お尻が全体的に痛いので、痛み止めをもらう。
※月嫂がいるので、この日は夜に看護師さんは来なかった。
※夫は家の準備のために帰宅。

3 日目

7:30 頃 朝食。
8:30 頃 赤ちゃんの健診、沐浴、血液検査。
医者、看護師による母の健診。
9:15 頃 日本部看護師ともう 1 人看護師で、退院、退院後について説明。
※以下、予想外だったこと。
・母の会陰部を洗う薬が出る。洗うための道具(洗面器みたいなもの)を買う。→その場でタオバオ検索してもらって買った。10 元くらいのもの。
・悪露用の漢方を飲むように指示される。
11:00 頃 昼食。
11:45 頃 会計の説明をうける。出生医学証明書をもらう。
※退院が土日だった場合、生まれた後平日対応時間に 5 階に行けたら、ナースステーションで預かってくれて、退院時にもらえる。
13:00 頃 退院。病院の車で家まで送ってもらう。


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※付き添い人の食事を追加で頼む場合は以下の通り。

 朝食 : 中華 12 元、洋食 30 元、昼食・夕食 : 中華 30 元、洋食 80 元

退院時もらったもの

・花束
・ぬいぐるみ
・赤ちゃんのお世話セット(哺乳瓶などを洗う洗剤、洗濯洗剤、おくるみ等)
・退院後の赤ちゃんの記録をする手帳(母子手帳のようなもの)
・赤ちゃんの世話の仕方の本(英語・中国語)
・出生医学証明書

・予防接種の手帳
・病室で使っていた消耗品(おむつ、おしり拭き、赤ちゃんの帽子、産褥ナプキン、母用使い捨てパンツ、おむつ替えシートなど)

産後の健診

赤ちゃん

生後 7 日目に健診があった。
体重、身長などを測った後、黄疸が検査に引っ掛った。
24 時間紫外線照射のために入院となった。
夫と月嫂が泊まり、私は帰宅した。
子どものおむつやミルクは持参する必要があった。
付き添いの大人の食事もなし。
費用は1万元ほど。
その後、経過観察のために2回再診があった。

母親

約 1 か月後に悪露が終わった後、自分で予約して受診。
検査内容は、
・血圧、体重
・膣圧の検査
・問診
・エコー

・骨盤の検査
膣圧の検査が難しかった。

その他

サービスでマタニティフォトと生まれたてのニューボーン、2週間後~1か月のニューボーンフォト(自宅で撮影)があった。きれいに撮ってもらえたので記念になってよかった。データももらえたので、日本の家族に送った。

生まれたての時には、足形もとってくれた。

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かかった費用

健診パッケージ : 22000 元。
分娩パッケージ : 39600 元。
プラスα(主に早産対応) : 8590 元。
※早産だったため、健診パッケージの最後の 4 回は受診していない。返金はなし。
返金するためにはパッケージをやめる必要がある。そうすると結局パッケージ以上の金額になるため。

感想

初めての妊娠、出産を海外でするというのは、体験談も少なく緊張していました。
その中で、サイノの医療者の方々は親切で熱意があり、本当に頼れる存在でした。
どのスタッフもいつも笑顔で対応してくださり、不機嫌な態度をとる人が全くいませんでした。
後で伺いましたが、担当の医師の出張を私の分娩予定に合わせて調整していたそうです。(結果的に先生の出張中に出産してしまいましたが・・・・・・)
医療者の方々や、先輩ママ、妊婦ママと繋がれたことが私にとって、心の支えとなりました。
サイノで出産して良かったです。