※こちらは個人の体験談になります。実際の治療内容など詳しいことは、直接病院にお問い合わせください。
病院情報
永遠幸婦人科病院 (TOWAKOクリニック)
浦东新区富特西一路477号 1階、4階
TEL 021-5018-1111
初診の際は、病院に電話して「你好,もしもし,我是日本人。」みたいなことを言ったら、日本語ができる方に代わって対応してくれました。
治療した内容(タイミング法、人工受精、体外受精など)
人工受精3回→体外受精にステップアップ
最初に夫婦揃って一通りスクリーニング検査を受けた上で、先生からこうしましょうとお話があり、その通り進めました。検査結果によっては最初から体外受精スタートとなります。
・1ヶ月目 スクリーニング検査+人工受精
・2〜3ヶ月目 人工受精
・4ヶ月目 体外受精 採卵&受精卵凍結
・5ヶ月目 体外受精 移植
…
実際には治療をお休みした月もありましたが、このような流れで割とサクサク進む印象です。
診察日(曜日など)
年中無休で、大型連休なども通院可です。
日本人患者を担当される先生は主に1人で、先生の休診曜日もありますが、採卵などがかぶりそうだと休診日でも出勤してくださってました。
予約の取りやすさ
予約枠などはなく、必要な日に必ず予約が取れるようになっています。「早く予約しないと」といった焦りを感じることがないのでありがたかったです。
1回の診察にかかる時間
基本は受付→採血(ホルモン値チェック)→エコー→採血結果を待って診察 の流れで、毎回約2時間ほどです。
採卵や移植の日は半日見ておいた方がいいと思います。
日本語対応
日本語堪能な先生とスタッフさんがおり、基本全て日本語で大丈夫です。看護師さんも簡単な日本語が話せる方がいます。
特徴
・不妊治療専門クリニック
・東京にある「加藤レディースクリニック」のグループ病院
・採卵は無麻酔で行う(加藤レディースクリニックと同様)
・受精卵の取り違え防止策としてQRコード(バーコードかも?)を使用。手術室に入ってコードを読み込むと、患者の名前や顔写真が画面に映し出され、照合が行われます。うまく説明できないのですが、とてもシステマチックな仕組みで安心できました。
費用
・スクリーニング検査 約7000元
・人工受精 3000〜3500元 /回
・体外受精
採卵周期(微刺激法) 約16000元
移植周期 約10000元
・受精卵の凍結保存費用 100元/月(4個以下の場合)
私は検査の一部を除き保険適用することができました。契約されている保険や、会社の規定によって異なると思いますので、治療開始前にしっかり確認しておくことをお勧めします。
体験談
環境
待合スペース、診察室、トイレなど全て清潔です。待合スペースは広く、飲食スペースもあります。
ただ、病院内も周辺もコンビニや売店などがないので、適当に食べるものを持参したり、マックをワイマイしたりしていました。
2人目以降の治療の際に、上の子を連れて行くことも可能です。子どものプレイルームなどは無いそうですが、他の患者さんがあまりいないスペースがあるので、そこで子どもを遊ばせているようでした。
夫の通院
・治療開始前のスクリーニング検査…これは通院1回で完結します
・人工受精日、採卵日、移植日
夫婦認証をとても厳しくやっており、人工受精や体外受精の当日は、夫婦揃ってサイン&指紋認証をする必要があります。(移植のときは、事前に別日で夫婦認証に行くのもOKでした。)また、日本だと自宅で採精して奥さんが持参するというやり方も多いようですが、こちらでは認められず、必ず病院で採精します。
なので、日本のクリニックよりも、男性が病院に行く頻度は少し高くなるかと思います。それもあってか、夫婦揃って来院している人がとても多いなという印象です。待合スペースも広いので、男性が居づらさを感じることは少ないと思います。
夫婦認証と採精は朝早くから対応してくれますので、夫婦で朝7時半ごろ病院に行って、夫は8時半〜9時半くらいには病院を出ていました。
大変だった点
一番大変だったのは、家から遠く通院に時間がかかること。外交橋エリアという浦東の北の果ての方にあるので、日本人がよく住む浦西エリアからだと車で1時間弱、地下鉄で1時間半近くかかります。特に採卵周期など通院が多い時はしんどく感じました。
あとは、人工受精日や採卵日は直前に決まる上、夫も一緒に通院する必要があるので、夫の出張や会議がかぶらないかとヒヤヒヤでした。
良かった点
日本の有名クリニックのグループ病院であること、先生と事務の方がとても日本語堪能であることから、安心して治療を受けられました。先生と直接日本語でコミニュケーションが取れるのはとても良かったです。体外受精の保険適用についてもよくご存知で、柔軟に対応していただけました。
また、不妊治療専門クリニックなので、自分だけじゃなくここに来ているみんな頑張っているんだな、と思えたことも精神的によかったです。上海以外の遠方から泊まりがけで来院している方も多いようです。
日本と比べ、先生との距離が近いのも良い点だと思います。先生とWeChat交換でき、困った時は直接WeChatで先生とやり取り可。受精卵の培養結果が出た時は、先生が直接電話をくれました。結果が思ったより悪く弱音を吐いてしまいましたが、「きっと大丈夫ですよ。頑張りましょうね。」と励ましてもらい、ほっとしたのを覚えています。
また、先生がWeChatのモーメンツで実際の治療例(グレードが悪いとされる4CC受精卵での成功例、低AMHの女性の成功例…等々)を共有してくださっていて、それがとても参考になりました。