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不妊治療レポート(上海嘉会国际医院・ジャーフイ)体外受精

※こちらは個人の体験談になります。実際の治療内容など詳しいことは、直接病院にお問い合わせください。

病院情報

上海嘉会国际医院(ジャーフイ)

住所:上海市徐汇区桂平路689号

電話番号:400-868-3000

 

初診の予約は、ウェルビーを通し連絡。ウェルビー経由で嘉会の日本語対応窓口に当方のWeChat連絡先を追加してもらい、その後チャットにて日本語で対応。

治療した内容(タイミング法、人工受精、体外受精など)

体外受精(現時点では採卵まで)

診察日

  • 患者の生理周期に左右されるため、おそらく休診日はなし。診療時間は不明。
  • 診察は早くて8:00予約、採卵手術は7:30からだったので、基本的に受診日は朝早いことが多い。

1回にかかる時間

待ち時間なし。予約時間に行くとすぐ案内してくれる。

血液検査など、検査がある場合は1時間強ほど結果を待つため、時間がかかる。

処置、検査の内容次第で、所要時間が大幅に変わるため、1回にかかる時間の平均は何とも言えない。

3時間はみておいた方がいい。

日本語対応

あり。診察時も空きがあれば通訳さんがべったりついてくれる。

予約満杯の場合は貸出の翻訳機にて対応してくれる。

また生殖医療センターには日本語が非常に堪能な看護師もひとり在籍。

生殖医療センターとの普段のやり取りも、センター、通訳、夫、妻の4者でグルチャを作るので、完全日本語対応してもらえる。

特徴

  • プライベート空間を重視されている。伺うとまず専用の応接室に通され、他の患者と科内で出会うことはほぼない。検査結果を待つ時間は綺麗なソファとクッションがある個室でゆったり過ごせる。
  • 上記のグルチャ内で、割と何でも対応してくれる。診療明細(会社指定のフォーム)をPDFで送ると、医師記入のものをすぐPDFで返してくれたり…その際の対応もとても丁寧で、融通がきく感じがする。
  • 医師、看護師、契約の際の営業担当、受付、通訳ともに、わからない点をきちんと最後まで解決してくれようとするので良い。何度も疑問点はないか聞いてくれる。皆とても親切で対応も優しく温かい。
  • 院内施設は洗練されており、非常に清潔に保たれている。
  • 受付の横にCHALIのお茶が3種類、またドルチェグストあり。2階には、サンドイッチやパンを販売しているカフェもある。

体験談

※以下の①〜⑩は通院回数

①検査開始。まず夫婦揃って検査1回。

②生理が始まらないと出来ない項目もあるので、私単独1回。

③翌月①②検査結果を聞きに。

 その日に契約(契約にはパスポート、戸籍謄本、婚姻証明書が必要)。

 検査の結果、男女とも数値悪く、人工受精などは選択外、先生より最初から体外受精を選択。

④初診翌月の生理開始3日目に1回診察(内診で卵胞の数、血液検査で卵巣機能の状態を確認)。

 卵胞の質が良くないとのことで、今回は採卵を見送り。

 質の向上のため、自宅での就寝前の自己注射を開始。また約10日後より服薬も開始。

 私が採卵の可能性がある日に夫が出張の可能性があり、精子凍結に関する相談を開始。

⑤初診翌々月の生理開始2日目に1回診察(内診で卵胞の数、血液検査で卵巣機能の状態を確認)、夫婦で受診。今回は採卵を行うことに決定。

 夫がやはり採卵日に海外出張のため、その日に精子凍結。本来であれば、採卵日に夫婦で受診し、精子も採取することが絶対のため、誓約書を複数枚書いたり、出張先の夫とテレビ電話をつなげたり、かなり煩雑な手続きが必要であった。

 その日から、朝9〜11時の間の服薬と筋肉注射を毎日開始。嘉会が自宅から遠いため、近隣のクリニックで筋肉注射を処方箋にてしてもらっても良いとのことで、さくらクリニックに依頼。(グリーンクリニックは不可だった)

⑥さくらクリニックが休診の水曜日は嘉会へ。

 就寝前の自己注射継続、服薬の継続はなしに。

⑦初診翌々月の下旬に卵胞の数、状態を確認。

 朝の筋肉注射、服薬、就寝前の自己注射継続を指示される。

⑧⑦の2日後に卵胞の数、状態を確認。

 採卵手術の日を決定すると言われていたものの決まらず、明日も受診してと言われる。

 朝の筋肉注射、服薬、就寝前の自己注射継続。

⑨⑧の翌日も受診。卵胞の数、状態を確認し、2日後に採卵手術をすることが決定。

 その日の夜22:00ちょうどに3本の自己注射、翌日の朝10:00に尿検査の指示あり。

 この日に、採卵当日の麻酔科医による事前診察、手術前・当日・以降の注意事項等、看護師から説明を受ける。出張中の夫とテレビ電話もこの時つなぐ。パスポートとビザを手に持たされ照合、また色々な質問に応答。

 手術日は7:30に病院に来てと言われ、子ども(第一子)の見送りが8:00前後なのでどうしようと慌てる…。採卵の時間は絶対にずらせないので、小区の友達にお願いしてと言われる。

 説明終了後、膣洗浄をしてもらいこの日は終了。

⑩いよいよ採卵手術(初診から約2カ月半後)。

 時間通り7:30に受診し、手首に自分の氏名や患者番号などが記載されたテープを巻かれる。その後、膣洗浄。

 手術の受付に連れて行かれパスポート、婚姻証明書の原本で個人情報の確認、親指の指紋採取、また手首に色々巻かれる(自分自身の治療番号記載のもの、アレルギーの有無など)。

 その後、8:30頃に手術着に着替え、静脈麻酔のための点滴針を手の甲に差し、ベッドでスマホ見ながらリラックスして待機。

 9:15にスマホとおさらばし、お手洗いを済ませ、9:30にいよいよ手術室へ。ここでも口頭で担当の医師、培養医師からそれぞれ私と夫の情報を色々質問され応答し個人情報確認、親指の照合も行い、ミスがないように徹底した確認がなされている印象。

 その後横になり、深呼吸していたらいつの間にか眠っており、起こされたら手術終了していた。

 痛みは全くなかった。出血もなし。術後は右腹部に軽い痛みが1日程度あったが、軽い排卵痛程度のもので、何か作業していれば忘れる程度。

 翌日に受精卵の個数、また3日目に胚の数と質、いくつ冷凍し、いくつ胚盤胞までの培養に回すのかをチャットで連絡をしてくれる。

 印象的だったのは、手術前に医師、看護師、通訳さん皆、緊張させないようにか、笑顔でたくさん気遣ってくれたこと。当日一人だったので、術後も看護師の方、通訳さんがあれこれお世話をしてくれ、「心配ですからタクシー乗った時と家に到着したタイミングでチャットをください」と声を掛けてくれた。

※現在までに嘉会には10回通院。

その他

  • 夫婦揃って受診する機会が幾度かあり。検査日、検査結果を聞く日(契約する日)、採卵手術日、おそらく移植日も。
  • 契約、採卵手術日など、数回に渡り、夫婦共にパスポート、戸籍謄本(日本から取り寄せ)、婚姻証明書(領事館で取得)、の原本が必要。
  • パンフレット記載の金額の他、薬代、注射処置の費用などが別途かかる。
  • 受診する日は自身の生理周期によるので、突然の受診が多い。スケジュール管理が難しい。
  • 受診した日に担当医が休みの場合、別の医師が内診してくれた結果と血液検査の結果を担当医に送り、担当医自身がそれを見た上で今後の治療内容を決定、その内容を別の医師が説明してくれる。

 

■嘉会・生殖医療センターのパンフレット(2023年時点)はコチラ↓

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