プロフィール
2022年冬出産、第2子、計画無痛分娩
選んだ理由
- ロックダウン中に妊娠確定診断してくれるところが嘉会だったのがきっかけ。ウェルビーの紹介。当時クリニックは開いておらず、ロックダウンのような状況で診てもらえる所でないと困ると思った。
- 中国語・英語と日本語も一部サービスは大丈夫。WeChatで日本語で問い合わせや予約ができるのも良い。
- 日本人産婦人科医師がいる安心感がある(当時は初回は松本先生が隔離中で中国人医師、2回目以降は松本先生) ※健診は24週目まで松本先生で、その後の健診と分娩は中国人医師に交代となる。
- 総合病院でNICUがある、救急もある(第一子がNICUに入っていたこともあり重視)
- 新しい病院で施設も綺麗
- 通いやすい(タクシーで15〜20分)
健診
- パッケージで契約。パンフレットがあり、何週にどんな検査があるかは見通せる。松本先生もその都度説明してくださるので、日本の産婦人科(開業医)で妊婦健診に通っていたときより丁寧な印象。
- 検査にかかる時間は検査内容によりまちまち。一時間くらいで終わる時も。
- 土曜の朝イチの予約を取るようにしていたので、待ち時間はほぼない。検査がいくつかあってもスムーズ。平日もあまり待った記憶なし。
- 個室での診察なのでプライバシーが守られていていい。日本では病院によっては違った(カーテンごしに他の人の診察を隣でやっていた)
- 薬の処方や追加検査がなければ、その日の支払いは無い。検査が終わって、次回の予約をしたら帰れる。
- エコーがないときも希望すれば追加可能。料金追加。(4Dができるか不明)
- エコーは家族も一緒に見れる
- 体重、血圧、採血は看護師が測る
- 問診や腹囲測定は医師、エコーは医師同席で技師が実施
- 日本語ができる看護師は1人と思われる。他の看護師は英語か中国語。中国人医師に交代後(25週目以降)は通訳をつけた方が安心。
- WeChatのミニプログラム経由で検査結果が送られてくる。書類が増えなくていい。
- 患者さんも多国籍。中国人、日本人、欧米系など様々。
親子教室
- 病院主催のものは不参加。どこかで案内は見たので病院自体にはあると思う。
- 1人目のときに日本で聞いたし、上海の情報はすくすく主催のマタニティクラスに参加することで情報は得られたと思う。
分娩
- 計画分娩を希望。上の子の冬休み中に産みたかった。ユエサオやアイは頼まず、夫がテレワークで対応してくれていたのでいきなり産気づくより準備をしておきたかった。
- 健診で分娩についての話をし始めたのは36週から。出産日は39週以降の平日ならどの日でもいいと言われたので、主治医の出勤日に合わせて選択した。
- 無痛はあらかじめお願いしていたけど、当日でもいいとのこと。※無痛分娩の費用はパッケージには含まれないので、追加で支払う。
- 麻酔を自分で入れるシステムは話には聞いていたけど、最初は説明を受けなかったのでボタンは無いかと思ったらあった。結局自分でボタンを押すことはなかった。
最後の妊婦健診
上海でコロナが流行した時期だったため、予定どおりには行かないだろうと思っていたが、前日に担当医が休診になって別の先生に交代。通訳さんも来られず。
計画分娩予定日前日
- 明方に陣痛を感じて産婦人科に連絡、病院へ→救急受付から5階へ移動→そのまま経過を見るも本陣痛にならず帰宅 ※処置室にて自分、夫、子どものPCR検査(全員鼻)
- この日は38w6dのため、計画分娩は前倒しできないと言われる。
計画分娩予定日当日
朝8時ごろ入院し、出産は夜23時頃。
- 8:00過ぎ :病院着。救急受付から5階へ移動。前日と同じ部屋。
- PCR検査はなし(多分前日に病院で受けたから)
- 服に着替えると、書類にサイン。確か輸血、胎盤、臍の緒に関する書類だったはず。
- 朝ごはんが運ばれてくる(出てくると思わなかったのでびっくり)
- 点滴開始(促進剤ここから)
- 通訳なし。後日確認したところ、この日は通訳が全員感染していて来れなかったとのこと。
- 11:30頃 :人工的に破水させましょうと言われたけど、痛過ぎて断念。無痛の麻酔が入ってから再度破水させてもらうことに。
- 13:00前 :お昼ご飯が運ばれてくる。普通食。無痛が始まったら食事はだめと言われていたが、まだ開始してなかったので、食べる。
- その後無痛分娩のため処置があった。先生と看護師さん1人ずつ。針を刺す痛みはあった。手に刺した点滴の針も痛いけど、こちらもなかなか痛い
- 14時過ぎ:人工破水。麻酔のおかげで全く痛くない!
- 排尿用のチューブも入れられる。以降産むまでトイレに立つことは無し。
- 夕方になっても、変化は感じられない。そのまま夜の先生に交代。この時点で子宮口2cmと言われる。進んでない...?とちょっと不安に。姿勢を左向きにするよう言われる。
- 19時前:夕食が運ばれてきた、と思ったらジュースとほぼお湯なお粥の完全流動食。
- 部屋では1人もしくは家族が付き添うか。静かに過ごす。陣痛の痛みがほとんどない。
- 20時ごろ:お医者さんが2人来て、内診。子宮口3cm。ええ、まだ3cmかい!と思っていた ら、2人目だから進むと言われる。もう頭は下にはまってるらしく、出てくるのは22〜23時位 と言われる。排便したい感じになったら呼んでね、とのこと。
- 21時過ぎ:排便感を何回か感じる。子宮口5〜6cm。分娩の準備が開始され、道具や装置がいろいろ運ばれてくる。この時点で夫と子は待合室へ移動。もっと排便感強くなったら呼ん でねとのこと。
- 22時前:子宮口全開ということで、we can start! と明るく言われる...頑張っていきんだもの 、力が集中できない感じでかなり苦しかった。無痛の麻酔のせいかも。いきむ姿勢も結構辛くて、時計を見ながらもう30分か、1時間か...いつ終わるんだろうと途方に暮れる。
- 23時過ぎ:出産。処置が終わってから夫と子上の子に入ってきてもらい赤ちゃんとご対 面。その頃にはスタッフの方は誰もいない。
- 0時過ぎ : you eat something と言われ、夜食が出される。
- 1時過ぎ :赤ちゃんと荷物と10階に移動。スタッフの方2人で運んでくださいました。
家族の立ち会い
- 当時は1人と言われていたが、上の子がいても特に何も言われなかった。朝から日が変わる頃までいたので、夫と子どもの食事はワイマイしていた。ワイマイは1階まで自分で取りに行っていた。
- 家族が座れるソファーがちょうど足を開いた位置にあるため、血も出るし子どもに見せるのもアレかなと思い、分娩中は別部屋で待機してもらった。
部屋
食事
夕食は撮影し忘れたが、ココナッツウォーターや果物のジュースなど液体のみ。
朝食
昼食
夜食
入院
入院生活
- 経膣分娩だったので2泊3日。金曜入院&出産がカウントされて、退院は日曜日の昼となった。
- 家族の付き添いも可能だったが、上の子がいるため夫には家で上の子を見てもらうため、私1人で入院。
- 出産直後はとてもお腹がすいた。夜食のハンバーガーも食べたが、足りなかった。夜中に看護師さんがジュースとクラッカーを持ってくれたのでよかった(おかわりしました・・・)
- シャワーは出産翌日に浴びた。翌朝午前の医師の回診後にシャワーのOKが出た。
- 部屋のトイレにはウォシュレットがなかった。備品に携帯ウォシュレットのような容器があって、それに水を入れて洗うように言われた。
入院中の食事 朝食
昼食
夕食
入院時持ち物
- 事前に病院から渡されるリストどおり、入院部屋には必要な物が用意されている。退院時の母子の服だけでも困らないくらい充実している。
- 日本の産褥ショーツも不要。使い捨てのショーツの用意があり、回診の時はショーツを脱げばOK。
- シャンプー類も揃っている。ただ基礎化粧品はないので、化粧水やクリームは持参した方がよい。私はうっかり乳液を忘れしまい、肌がカピカピになってしまった。
- 歯ブラシも用意されているが、持参がおすすめ。一回使ってみたところ歯ブラシの毛が抜けてしまった。
- 飲料水:水やお湯は看護師に頼めば汲んできてもらえるが、自分の飲む量が追いつかなかった。ペットボトル飲料を持参しておいてよかった。付き添いの方が常時いるなら、病院のウォーターサーバーでもいいかも(入院部屋にはなく、部屋の外にある)
- 円座クッション:持ってきたらよかった。会陰は裂けたらしく縫ったので痛んだ。1人目のときも入院時からあればよかったー!と思いつつ、2人目でも事前に買わなかったので 反省した。入院中にタオバオで注文した。
- 飲ませたいミルクがあるなら持参。数回母乳をあげていたが、赤ちゃんのおしっこの 回数が少ないため、ミルクを足すよう看護師さんから提案された。私は何も持っていかなかったため、病院にあるものを飲ませてもらった。コップで飲ませてくれるので、哺乳瓶は不要。
特に共有したいこと
- 付き添い:分娩を行なった5階から入院部屋への移動まではご家族に付き添ってもらう方が良さそう。出産が23時過ぎだったため、夫と子どもが帰宅していたが、看護師さんに 「旦那さん帰っちゃったの!?荷物多いのに...」と言われてしまった。
- 出生証明書について:コロナの感染が広まった時期だったため通訳なし、かつ週末の出産だった。自分の認識違いがあって、貰うのが遅くなってしまった。退院後、「ビザ申請が出生後60日以内」と会社に言われて、キツキツのスケジュールになった。日本人夫婦の我が家の場合、出生証明書の発行に婚姻証明書は不要だった(病院からもらう説明には書いてあるので要注意)出生証明書の窓口は自分で予約し(書類には電話するよう書いてあるが、WeChatの日本語窓口経由で予約できた)、夫に行ってもらった。通訳も付けられた。書類に問題がなければ即発行してもらえる。母親が行けない場合は、委任状が必要。委任状の用紙も入院時にもらえた。
- 臍の緒ケース:一人目を日本で出産したときは臍の緒が木の箱に入って渡されたが、嘉会ではビニール袋に入れた状態で渡された。タオバオで探せばあるものの、日本のような木製のケースは少ない。家で乾燥させたけど、大きすぎてタオバオで買ったケース(瓶タイプ)には入らなかった。
- ニューボーンフォト:嘉会で出産をするとニューボーンフォトをサービスで撮ってもらえると聞いていたが、出産直前にも特に案内はなかった。産後に問い合わせると、自宅に来て撮ってもらえたものの、1ヶ月半だったので少々大きく、用意されている衣装で入らないものもあった。出産前に予約すると入院時と家で撮ってもらえるようなので 日本語WeChatや健診時に通訳さんに相談するのがおすすめ。
産後の検診
子ども
- 5日後に1回検診。退院時に予約。身長、体重、黄疸のチェック等。ビタミンDが処方される。
- 嘉会で出産した場合、この検診1回目は無料とのこと。中国人の先生のため通訳も予約。
- 子どもの1か月健診は矢野先生に依頼。その後の定期健診や予防接種も矢野先生にお願いしている。
母親
- 母親:42日後に検診。退院時に予約。
- 通訳の予約を失念していた。直前に確認したが、通訳の予約がいっぱいとのこと。当日看護師さんが相談してくださり、松本先生に診ていただけたので良かった。。
- 骨盤底筋群の確認検査があった。これは日本では受けなかった。装置を挿れて、力を入れたり緩めたりして測定。想定よりかなり弱かったので、鍛えてね、、と言われた。
かかった費用
健診と出産費用を同時に払うと割引が効いた。
- 初診:600元(妊娠確定診断)
- 妊婦健診パッケージ:20,000元(Basicプラン)
- 分娩(自然分娩2泊3日):33,750元(割引後、当時は45,000元の設定)
- 無痛分娩:5,000元
希望で葉酸の錠剤を処方してもらう。
- 葉酸:174元*2回
貧血気味ということで出産前に鉄剤が処方された。
- 鉄剤:184元
冬出産だったため、私の希望でインフルエンザの予防接種も行った。妊婦健診後に隣の科(Family Medicine科)で受けられたので楽だった。
- インフルエンザ予防接種:228元
日本での出産(1人目)との違い
- ジャーフイのような総合病院で出産した。里帰りで、妊娠8ヶ月頃に実家に帰り受診した。計画分娩ではなく、自然に出産を待つスタイル。
- 陣痛はとにかく痛かった。家で朝破水し、そのまま病院へ行き入院となったが、その日は何もなかった。二日目の午後になっても出産傾向がなく、さらに「もう1日かも」と言われてしまう。結局そのあと促進剤が効いて、出産まで行ったが、陣痛がとにかく痛い。子宮口が5cmくらいになったときに待機していた部屋から、出産用の部屋まで歩いて移動する。これもきつい。その後も息が止まりそうなくらい痛かったと記憶している。
- 陣痛を待つ部屋は2人部屋だった。隣のご家族の様子が気になってしまった(自分の陣痛が進んでないな・・と比べてしまった)ので、ジャーフイでは陣痛から分娩まで個室なのでよかった。
- 無痛分娩はすごい。最後まで意識が飛びそうにならなかったし、産後の回復も早かったように感じた。
- 出産時に小児科医もいた。ジャーフイでは(コロナ流行下の特殊な時期だったかもしれないが)医師と看護師の2名だけだった。
- 入院部屋は個室を希望(追加料金払ってでも個室がいいと思っていた)したが、結局大部屋になった。4人部屋で母子同室。助産師さんには「1人部屋だと寂しいから誰かいた方がいいよ」と言われたけど、個々でそういう感覚は異なると思うからみんなが嬉しい訳ではないと思った。ジャーフイは個室なのでゆっくりできたと思う。1人の赤ちゃんが泣くと他にも伝染して、みんな泣いちゃうということもあった。
- 大部屋のメリットは他の母子の様子が分かったこと。自分は赤ちゃんがNICUに入院になってしまいお世話ができなかったが、他の人の様子を見聞きすることができてよかった。授乳前後に赤ちゃんの体重を測り、記録することになっていた。母乳の出がよくないと悩むお母さんもいたので、これだけ管理が細かいのも一長一短な気がした。
- 入院病棟は全員助産師ということで、授乳のフォローは手厚かった。マッサージもしてくれた。私は搾乳をしていたので手伝ってくれた。
- みんな集められて調乳指導もあった。沐浴のやり方も個々で教えてくれたが、出産後のガタガタの体で赤ちゃんのお風呂は相当きつかった。出産後より出産前の方がいいかもと思った。
- シャワーの時間は午前かつ所要時間も決められていて、名簿に記入し、タイマーをかけての入浴だった。ジャーフイではあまりに自由なのでびっくりした。
- 日本の病院ではお祝い膳があった。とにかく多くて豪華。それ以外は普通の入院食だったけど美味しかった。でも足りなくて、許可をもらって病院内の売店にお菓子を買いに行ったりもした。
- 入院準備物はとにかく多い。病院の指定でコップや箸なども持っていったと思う。
- 希望者はマタニティヨガのレッスンを無料で受けることができた。健診だけ通っていたクリニックでもマタニティヨガのレッスンがあった。
- 子どもが生まれた翌日夜に発熱した。かなり熱かったので看護師さんを呼んだところ、「予防接種を2本打って、熱が出ている」とのこと。そのまま服を脱がされ、オムツ1枚にして寝かせるように言われた。抱っこもダメと言われたので泣かせたまま過ごすことに。日本ではこのタイミングで打たないので全く予期していなかった。
感想
- 嘉会の産婦人科に受診している人の日本人WeChatグルチャあり(松本先生受診時に紹介) 直近の出産体験など具体的な情報が得られるのが良かった。
- 上記WeChatグループとは別に看護師とつながるグルチャもあった(休日は反応がない等時間の制約あり、英中のみ)日本語問い合わせを通すよりは話が早いので、用途によって使い分けた。
- 妊娠〜出産〜その後の子ども健診まで通してみていただける安心感がある。