★2025/04/07 最終更新★
妊娠中から生後、特に1歳ごろまで盛りだくさんの赤ちゃんの行事。
「早めに計画を立てたい!でも上海で何ができるのか分からない!」というのは多くの方が持つ悩みです…。
ここでは、上海でできること・できないことを、実際の体験談を踏まえてご紹介したいと思います。
戌の日(妊娠中)
中国では安産祈願に行くという風習はないようで、日本で行うような戌の日の安産祈願は、中国では残念ながら叶えられません。
そのため、安産祈願をしに行きたい妊婦さんは、上海市内にあるお寺に行って安産を願う方が多いようです。
上海内で市街地から行きやすいお寺ですと、
・龙华寺
・静安寺
・玉佛禅寺
などが有名ですね。
お出かけを兼ねて、上海郊外のお寺や、蘇州や杭州のお寺に行く人もいますが、そもそも安産祈願に行かなかったという人も。
妊娠5ヶ月ではないものの、日本に一時帰国している際に、実家近くの神社でお参りする人もいます。
戌の日でもなんでもない日だとしても、特におじいちゃん・おばあちゃんになる親世代が「やってあげたくて…」と思っているケースもあるので、こちらから申し出てあげるのも一案です。
お七夜(命名式)(生後7日)
命名式も、日本のように風習として行うものはないようです。
私はタオバオで色紙と筆ペンを購入し、簡易命名紙を作成して写真撮影しました。専用の命名紙などを事前に日本から送っておいても良いかもしれません。
ネット上には無料でダウンロードできる命名紙もあるので、おうちで印刷して使うこともできます。
お宮参り(生後1ヶ月ごろ)
こちらも戌の日と同じく風習がありません。時期を気にせず、近くのお寺に家族で行ってみるという方が多いでしょうか…。
私は戌の日に龙华寺に行ったので、出産後に再度龙华寺に行って、出産報告という形にしました。(特別な何かをできるわけではないので、気持ちだけですが)
お食い初め(生後100日)
お食い初めは、ホテルオークラ(上海花园饭店)の『山里』という日本料理屋さんで行うことができると聞き、行ってきました!
祝い膳のメニューはもちろん、縁起物が全て揃っています。日本人の方が食べ物の意味を全て説明してくれますし、家族写真も撮っていただけるので、とてもいい思い出になると思います。
※2025年3月現在
・お食い初め膳 358元(税金,サービス料別)
・個室にする場合はプラス200元
ご予約方法は、
①山里へ電話(電話番号は大众点评に有り)
日本語ができる方に繋いで貰えば、日本語で予約ができます。
②ホテルオークラ(上海花园饭店)の公式HPから
「席を予約する」をクリックすると、日本語のメールフォームが出て来るので、そちらに記入。
日本語で返信があります。
1歳誕生日
1歳のお祝いで使うご家庭の多い「一升餅」。
一升餅は古北にある和菓子屋さん『四ツ葉』で注文できました!
お餅の表面には、「寿」の文字、または子どもの名前を赤字で入れてもらうことができます。



※風呂敷に包まれた状態でいただけます。赤ちゃんが背負う時に使用できるものですが、赤ちゃんによってはその風呂敷だとサイズが小さく背負えない可能性があります。別の大きな風呂敷やリュックを用意しておいてもいいかもしれません。
※3日前までに注文、200元
季節によっては売られていないこともありますが、上海の日系スーパーでは日本から輸入された切り餅や丸餅を買うこともできます。
重さは一升ではありませんが、お餅を子供用のリュックに入れて背負わせる簡易的なスタイルも、日本でも支持されつつあるようです。
丸餅は、紅白のものがあれば尚縁起的にいいかもしれませんね♪
また、1歳のお祝いとして、一升餅の他に、「抓周」という中国風のお祝いもあります。
赤ちゃんが掴んだ物によって、将来何になるかを占うというものです。
我が家も自宅で漢服を着せて行い、中国での1歳のお祝いとして良い思い出になっています。
タオバオで「抓周」や「生日快乐(誕生日おめでとう)」と検索すると、色々なグッズが出てきますよ!


ひな祭り
上海で新たに雛人形を入手することなどは難しいですが、一時帰国中に購入し、スーツケースで持って帰ってきたり、実家で飾っておいてもらうなど、みなさん工夫してお祝いされているようです。
スーツケースで持って来れるようなコンパクトな雛人形は、近年日本でも人気のようなので、ひと昔よりも選択肢が多そうですね。
着物風の衣装を日本やタオバオで買って、桃の花もフーマや花市場で注文し、家で撮影したという方も。タオバオでは「宝宝和服」で調べると、和服ロンパースが色々出て来ます♪
ひな祭りならではの献立については、かじわら商店にて、ちらし寿司の予約が可能です。
先の項目で説明した、和菓子屋の四ツ葉のさくら餅やひなあられなども一緒にまるっと予約可能で、とても便利です!


2025年3月のかじわら商店の予約チラシと、四ツ葉のお店情報
かじわら商店さんについては、下記で上海あるQuさんが詳しく説明してくださっているので、こちらをご参考ください。
<ご参考:上海SUKU☆SUKUさんのInstagram>
〜春節🧧&ひな祭り🎎工作〜
https://www.instagram.com/p/DGjmEdbTA6t/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
浦西花市場ツアー
https://www.instagram.com/p/DC04kCUTRZY/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
浦東花市場ツアー
https://www.instagram.com/p/C9KdYjzSslY/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
お花を買う時に使用する中国語も解説されています↑
https://www.instagram.com/p/DBfLCY2TDuM/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
端午の節句
中国の端午の節句は、端午節という祝日が6月にあることからもわかるように、旧暦なので日本よりもひと月ほど遅いようです。
兜飾りや鯉のぼりも、雛人形と同様に上海で新たに手に入れたという話は聞いたことがありませんが、コンパクトなものを一時帰国の際に持ち込んだり、これまた実家で飾っておいてもらうことが多い様です。
雛人形と違って、兜飾りや鯉のぼりは、日本でも売られている時期がかなり限られている印象があります。
スタッフが2月に一時帰国した際は、3月のひな祭り商戦真っ盛りで、全く兜などが展示されておらず…その年の飾り物は諦めました。
ひな祭りが終わってから、端午の節句までの短い期間が最も展示が多いようです。
その後、夏〜冬にかけて、ひな祭りが近づくにつれどんどん減っていくとお店の方に伺ったので、一時帰国中に購入を検討している方は、お店に品揃えを確認するのがベターです!
上海でのお祝い方法については、ひな祭りの項目でもご紹介した和菓子屋の四ツ葉にて柏餅を買ったり、花市場やタオバオで花菖蒲を買ったり。
アイさんがチマキを作ってくれたというご家庭も。
チマキは中国では端午節の定番で、「粽子(ゾンズ)」と呼ばれています。
上海では七宝などの古鎮でも、食べ歩きグルメとして有名です。
中国の「粽子」は、日本のチマキとはちょっと違い、もち米でトロトロしていて、中にはジューシーなお肉が入っており、時期によりますがコンビニでも売られています。
小豆が入っているものなど、地方によって種類もいろいろあるようです。


端午の節句に限った祝い方ではありませんが、我が家では手形・足形アートを作成しました。
上海で個人的に手形アートイベントを開催されていた日本人ママさんに教えてもらいながら作りましたが、成長記録にもなってとても気に入っています。
記念撮影について
1ヶ月記念や1歳記念などで記念撮影をしたい!という方も多いかと思います。
日本人が利用する写真館が上海あるQuさんで紹介されていますので、参考にしてくださいね。週末は予約が取りづらいので、早めに予約するのがオススメです。
日本人が多く利用する産院のアメリカンサイノでは、検診や分娩のパッケージに豪華な特典として、写真撮影が4回もついてきます。
①エコー中や検診の様子
②提携スタジオでのマタニティフォト
③ニューボーンフォト(生後2日目)
④自宅での新生児フォト(生後7〜30日)
上の子やパパと一緒に撮影してもらえる回もあります。
特に④では白いシーツを背景に撮影してもらい、赤ちゃんのパスポート申請時の写真にするという方も。
各4回の予約や説明などは、病院とのチャットで日本語でやりとりできます。
アメリカンサイノをはじめ、中国の産院での出産レポートはこちらから
chinabaobaoinfo.hatenablog.com
全て日本と同じように行うのは難しいですが、お食い初めなど日本式のお祝いが叶うという点で、上海はとても恵まれた環境だと感じています♪
ご家族で素敵な記念日を過ごしてくださいね。